抄訳万歳

ゴルフ記事をひたすら抄訳。ゴルフゴシップってあまり日本に届かない気がするので…

ジョーダン・スピース 結局パターは元通りに

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バイロン・ネルソンでパターを変えたジョーダンスピースだったが、ディーン・デルーカにおいて今まで通りのScotty Cameron 009 modelにパターを戻していた。

スピース曰く
「009を使っているとき、アライメントやセットアップで散々な目にあったんだ。なのでそれを取り戻すために、パターを変えてみた。」
「何年も使っていたことでフィーリングがわからなくなっていたんだ。だけど変えてみたらそのアライメント、セットアップに自信が出てきた。」
「日曜日にダラスナショナルで2ラウンドしたとき、短い距離から中間距離までの感覚が戻ってきてることが実感できた。だから戻す決断をしたんだ。」

スピース自身はパター変更にこんなに大きなリアクションがあるとは思っておらず、ツアープロたちが驚いているのを見て気まずかったといっている。

「プレイヤーズの練習グリーンでは世界が変わってしまったのかと思ったよ。」
「僕はただ良い選手になるために必要なことをやっただけなんだ。そしてそれは正しい判断だったと思っている。それは必要なことだったんだ。」

NCAA女子選手権 トイレに行って2打罰…?

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フェイスブックのコメント欄はそこそこ荒れ気味。

「行きたいときは行けばいいけど、ゴルフカートを使ってはいけない。」

これはサラ・チョーとケリー・ネルソンによるレッスンである。
NCAA女子選手権の天候不良で遅れた二日目、二人には「トイレを使ったこと」による2打罰が与えられた。

実際は「トイレを使ったこと」での二打罰ではない。ゴルフのルールは厳しいがそこまで厳しいわけではない。
この試合のローカルルールで「ラウンド中は承認なしにはいかなる移動手段も使うことは許されない」という条文があったのだ。

選手権において移動距離が長いということで
・3番から4番ティー
・9番から10番
・11番から12番
に関してはカートの移動が認められていたが、チョーは18番から1番ティーの間でティーオフに遅れないようにトイレに行くためにカートを使用した。

ネルソンも13番が終わった後カートを使用した。彼女もルールを破ったことになる。

チョーのコーチ、エミリーフレッチャーはペナルティーに気づいたが、すぐには伝えなかった。よって彼女は知ることなく、ゲームを投げることなく、ラウンドを終えた。
チョーは1オーバーの73で終えたが、フレッチャーはチョーがスコアカードにサインする直前に伝え3オーバーの75となった。

18番ホールには不思議なことに臨時トイレがあり、ルールに抵触しないようにするにはそれを使うべきだったのだ。

幸いなことにチョーに関してもネルソンに関しても2打罰で大きく結果が変わることはなかった。

ゴルファーは「救済をうける」時には注意深くなるべき、ということだ。

 

ゴルフ場に臨時トイレあったとしても女の人は使わないよなー。

レキシー・トンプソン 過去に打ち勝って優勝

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あんまり注目すべきことは書いてなかったけど一応。

キングスミルには「怒れる視聴者」はいなかった。
3打のリードをもって最終日に臨みボギーなしの65で5打差をつけてレキシーは優勝した。

ANAの件のあと女子ランク世界5位であった彼女は世界中の記者から
「例の件のあと、トラウマはあったか?プレーを続けるのに困難はあったか?」
と聞かれ続けた。

レキシー曰く
「そこまで困難ではなかった。2日後の7:15には兄と一緒にトランプインターナショナルのティーオフに向かっていたし。ただ今までにないくらい練習し、できることをやるだけ。」

そのトーナメントは17位で終わったが、彼女はキングスミルで「不幸なルール采配はただの不幸なルール采配でしかない」ことを証明することを決心していた。
結果20アンダーというアニカソレンタムのレコードを塗り替えて優勝した。

(中略)

「ルールに関してはもううんざり」
「もうあれは過去のこと。ただの不幸な出来事。だけどもう次にいくとき、放っておきましょう。」

パトリック・リード 今期不調の原因はクラブ?

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復活はクラブの見直し+調整の賜物!

8ヵ月前、パトリック・リードはキャリアの頂点にいた。
ライダーカップではチームベストを叩きだし、ローリーマキロイとのマッチプレーでは歴史に残る試合を人々の目に焼き付け、キャリアでは5.6MUSDを稼ぎ、フェデックスランキングも3位にもなった。

だが今期トップテン入りは1回のみ。フェデックスカップも今週時点で84位。
唐突に停滞してしまった。

だが水曜日の会見でリード曰く
「やっとこうであるべきだというものが発見できた。アイアンのライ角、ロフトを2度から2.5度に寝かせてみたんだ。」
さらにはウェッジについても
「古いウェッジはほとんどのショットが自分の思うようにフェイスにのってくれなかった。」
といい新しいウェッジの導入を決めた。

その結果、2015年:53位 2016年:84位だったアプローチゲインは今まで184位まで落ち込んでいたのがウェルファーゴでは13位、プライヤーズでは12位まで上がった。

ライダーカップでつかんだ頂から一度は落ちてしまったかもしれないが、頂上を目指す準備はもうすでにできている。

 

 

ジョーダン・スピース バイロンネルソンからパター変更

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後半には松山への言及も。

ケン・グリーンの「パターの死すべき時が来た」というセリフに影響されたわけではないが(※1)、ジョーダンスピースはバイロン・ネルソンからスコッティキャメロンのT5Wマレットを試すようになった。
(※1 片足を事故で失った後試合に復帰したことで有名なPGAプレイヤー ケン・グリーンがパターを池に投げたあとに言ったセリフ)

実際、PGAプレイヤーはパターに関してかなり気まぐれである。
“It’s a poor workman who blames his tools”(下手な職人ほど道具に文句を言う)ということわざはグリーン上では当てはまらない。

ツアーレップによると10~20%のプレイヤーが週に1回パターを変える。
最低でも5種類のパターを用意するよう依頼してくる。

プレイヤーがパターを変える理由は様々だ。芝のタイプに対応するためや、形を変えることによりスランプを打開しようとしたりする。

(中略)

松山も昨年のTPCソウグラスにて木曜金曜と今まで一度も使ったことのないパターを導入し、その後エースパターに戻した。松山は「自信を再度つけるために試し、成功した」といい、元に戻ったようだ。

タイガーウッズも2010年のセントアンドリュースで今までのスコッティキャメロンからナイキメソッドに変えた際「遅いグリーンで苦労していたが、このパターのほうが球離れが早い」という理由でパターを変更した。

変更理由がなんにせよ、慣性やフェース角度などで違いを感じストロークに違いが生まれることは確かだ。

 

 

ビジェイ・シン 実は四年前からPGAと裁判中

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最初の記事だけ。

四年前からビジェイ・シンとPGAとの間で行われていた裁判がやっと進捗する。

裁判の内容としては、2013年にビジェイ・シンが引っ掛かったドーピングテストに対して、PGA側が適切な処置を行わなかったことで名誉が棄損されたとのこと。

主な争点は以下の三つ。
・ビジェイ・シンのドーピングポリシー違反に関する調査の際に義務付けられている「世界アンチドーピング機関」への連絡ミス
・ツアーコミッショナーの声明
・ツアー副社長タイ・ボタウのコメント

ビジェイ・シンは2013年に鹿の角成分のスプレーを使ったことで、その中にIGF-1が含まれていたことから3ヵ月の出場停止が言い渡されていた。

当時のことがわからないので微妙なところだが、ドーピングテスト引っ掛かって逆ギレ裁判のように見えてしまい、なんだかなぁ、という印象…